鍼とお灸、ツボ療法

鍼

鍼灸の歴史

鍼灸の歴史は古く、古代中国において発明されたといわれています。日本において鍼、灸、湯液などの中国医学概念は遣隋使や遣唐使などによってもたらされたことが始まりです。

その後、漢方とともに日本社会に広く浸透し、江戸時代には鎖国の影響もあって、日本独自の伝統医療を形成していきました。幕末に西洋医学が伝来し、明治に入って欧米化政策が執られるまで、鍼灸が医学の主流となっていました。

西洋医学の台頭後も、民間医療として強く支持されていましたが、近年では大学や医療機関で科学的な実験や研究が行われ、少しずつ効果が科学的に実証されています。日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカでも盛んになってきており、WHO(世界保健機構)でも、鍼灸治療はその効果を認められるようになってきました。

鍼灸治療の効果

WHO(世界保健機構)では、次に掲げる疾患に鍼灸治療が適応であることを認めています。

分類 疾患名
運動器系疾患 関節炎、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
神経系疾患 神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー
消化器系疾患 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 、胆嚢炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾
呼吸器疾患 気管支炎、喘息、風邪および予防
循環器系疾患 心臓神経症、動脈硬化症、高血圧低血圧症、動悸、息切れ
代謝内分泌系疾患 バセドウ氏病、糖尿病、痛風、脚気、貧血生殖・泌尿器系疾患、膀胱炎、尿道炎、性機能障害、尿閉、腎炎、前立腺肥大、陰萎
婦人科疾患 更年期障害、乳腺炎、白帯下、生理痛、月経不順、冷え性、血の道、不妊
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善
眼科疾患 眼精疲労、仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい
耳鼻咽喉科疾患 中耳炎、耳鳴、難聴、メニエル氏病、鼻出血、鼻炎、蓄膿(ちくのう)、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎)

なぜ、鍼灸治療は効果があるのか?

鍼(はり)治療では、痛みに対する効果が高く評価されています。鍼による皮膚・筋肉刺激によってモルヒネのような役割をもったホルモンが分泌促進されます。また痛みを脳に伝える神経をブロックする働きがあるため、痛みの緩和に有効なのです。

また、リラックス効果のあるセロトニンなどの幸せホルモンも分泌されるため、自律神経のバランスが整い、交感神経と副交感神経の働きがスムーズに行なわれ、ストレス性の症状に効果があります。さらに自律神経は、胃腸などの内臓や血圧もコントロールしているので、自律神経のバランスが整うことによって、正常な状態の内臓機能や体内温度のバランス保持に役立ちます

筋肉のコリやハリにも効果があります。鍼を刺入すると、血液やリンパの流れが良くなるので、固くなっていた筋肉の緊張がほぐれて柔らかくなり、コリやハリが緩和されるのです。

また、あまり知られていませんが、鍼治療は美肌にも効果があります。鍼で傷つけられた細胞は修復しようとマクロファージが増殖します。それが細胞の活性化に繋がり、コラーゲン繊維を強くします。

そのため肌の弾力が高まり、シワやたるみの予防に繋がるのです。また、血流が促進されくすみを改善、筋肉の刺激によるリフトアップ効果など、さまざまな美肌効果が期待できます。

こんな症状の方にお勧めします

鍼、お灸、ツボ療法によって改善される症状

眼精疲労、頭痛、めまい、不眠、神経症、生理痛、月経不順、冷え性など

料金表

初診 3,500円
再検 3,000円

イーポレーション

  1. 2019.08.06

    エラスチン

  2. 2019.07.23

    切磋琢磨

  3. 2019.07.09

    コラ-ゲン

  4. 2019.06.25

    経絡虚実(けいらくきょじつ)

  5. 2019.06.11

    梅雨入り

  1. 2019.05.14

    五月病

  2. 2018.12.11

    冷え性の冬の飲み物には

  3. 2018.11.20

    エレクトロポレーションによる回復パターン

  4. 2018.11.13

    いいひざの日

  5. 2018.10.30

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